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いいだクラフト

いいだクラフト

デジタルとアナログを比較検証できる研究所

いいだクラフトでは、高機能樹脂加工、特殊印刷、金属の精密加工をもとに、試作開発、製品化を行っています。
各種切削工法と、Additive Manufacturingは各々に特徴があり、対象物や目的に合わせてうまく使い分けていくことが求められます。
精密加工のプロ「浜島精機」と連携し、様々な材質・加工のご依頼に対応することはもちろん、比較検証し、最適な工法をご提案いたします

「いいだクラフト」代表メッセージ

他にはない3D 技術を
全国へ発信していきたい

いいだクラフト代表取締役 浜島郁人

「いいだクラフト」は、ソフトウェアの開発やCAD設計を行う「サクライノベーション株式会社」と、「株式会社浜島精機」による合弁会社です。私の祖父が1976年に創業した浜島精機は、精密機械加工一筋に取り組み、「航空宇宙部品」をメインにした精度の高い金属加工を手がけてきました。祖父の後を継いだ父は「製造だけでは日本で勝ち残っていけない。開発にも携わる必要がある」という危機感を持っていました。
それで三代目になる私は大学卒業後、3D関係の会社に就職し、技術やノウハウを学ぶことに。その会社の先輩が後に独立してサクライノベーションを設立する釜本社長でした。サクライノベーションもまた設計・デザインなど上流工程を担いながらも「上流だけではなく、製造も」という思いを持っていました。そこで2社の想いをうまく連携させて、設計からモノづくり、そして教育まで一貫してできるクラフト工房を作ろうということで話が進んでいきました。都市部ではなく、土地代や人件費面でのメリットも高いですし、飯田市の新事業創出支援組織「I-Port(アイポート)」からのビジネス支援も起業への後押しとなりました。
そうして昨年より3Dプリンタを利用した製品製造事業、アウトソーシング事業、設計者向け教育事業の3つを柱にして会社をスタートさせています。

長野県は県内総生産の25%を製造業が占める「モノづくり県」として知られ、県内の中小企業の多くが強みとする精密加工のさらなる高度化や客先への提案力強化、生産の合理化への取り組みに力を注いでいます。そのような背景もあり、おかげさまで弊社の「3Dプリンタ」と「2.5次元プリンタ」を組み合わせたデジタル技術は地元企業様からの注目も高く、さまざまな依頼、コラボレーションのお話をいただいています。
海外では製造現場のみならず、医療やスポーツなど業種を問わず、3Dプリンタの利用が飛躍的に進んでいますので、ぜひ弊社でも他社にはない3D技術を開発・提供することで、その可能性を地域に浸透させ、全国へと発信していきたいと考えています。

私自身が弊社のメイン事業として期待しているのは教育事業です。人材不足にあえぐ製造業界では大手メーカーの設計者であっても製造現場を理解されている人が少なくなり、若手設計者の知識の低下が問題視されています。そのためサプライヤーに設計図を渡しても、実際に作れなかったり、コストがあわなかったり、出戻りが頻繁に起こっています。
近年の日本の設計は「過剰品質」の傾向がありますが、人材不足やコスト面から考えても、これからのモノづくりはもっとシンプルになるべき。それを叶えるためには「どう作られるか」というモノづくりの現場を知ることが一番です。製造ノウハウを習得すれば、出戻りがなくなり、コストを意識した設計ができます。
モノづくりの町・飯田市には実践的かつ集中的に学べる環境があり、2027年のリニアモーターカー開通で、都心からのアクセスも容易になります。都心のメーカーの業務改革の一環としての人材教育、さらには産業人材の育成を通じて地域雇用の促進、地域課題の解決に貢献していきたいという強い思いがあります。
今後も「飯田市」の強みを生かし、地元の製造加工企業、自治体や学校、ベンチャー団体など各所と連携して価値を結び付け、さらに高めるためのハブとなって事業推進を心掛けていきます。
日本が誇るモノづくりの最適化支援を通じて、企業価値拡大を目指してまいりますので、ご支援賜りますようよろしくお願いいたします。

長野県飯田(いいだ)市って、どんな町?

進化するモノづくりの町・長野県飯田市

南信州・長野県南部、南アルプスと中央アルプスに挟まれた伊那谷の南側に位置し、人口は約10万人。交通アクセスとしては、JR飯田線と中央自動車道路、新宿まで高速バスが毎時運行(片道約4時間)。さらに2027年に開業する品川―名古屋間のリニア中央新幹線では、同市内に「長野県駅(仮称)」が建設され、品川とわずか45分で結ばれる。
県や自治体、航空機部品メーカー、金融機関などが連携して航空機システム産業の振興に力を入れる長野県のコア拠点となる飯田市の工業高校跡地には産業振興と人材育成の拠点「S-BIRD(エス・バード)」があり、日本唯一の航空・宇宙分野の検査装置をはじめとする製品開発支援のための高度な実験・検査機器や学びの場も提供。ほか市をあげて加工技術の高度化を支援している。

3Dプリンタに、2.5Dプリンタ。サンプルではなく、実製品製造まで

一般樹脂のみならず、PEEK、ULTEMという特殊材料を用いる3Dプリンタを用意し、機種ごとの特性を生かした3Dプリントサービスをご提案します。これまでの3Dプリンタでは、エンジニアリングプラスチック(ABS/PC/PA)などの印刷が可能でしたが、熱収縮などによる歪みの問題も抱えていました。
いいだクラフトでは特に優れた性能を備えたPEEK、ULTEMといった「スーパーエンプラ」を使用できる大型3Dプリンタを開発し、表面処理技術を組み合わせて「試作品」の利用だけでなく、実製品としての利用法の研究も行っています。

プログラム内容

製造・品質管理・検査・3Dプリンタ・3DCAD・特殊コーティングなど、約2週間のカリキュラムを受講してもらいます。

単なる知識の習得ではなく実践を重視します

「いいだクラフト」の教育プログラムでは、講義形式のみならず、実感のある実習形式を中心に行うのが特徴です。
たとえば、ある会社の新人設計者研修を構築する場合、お客様のご協力をいただきながら、実際の製造業務を実践し、方法論を体系的に学ぶ、各々の会社にあわせた研修をカスタマイズします。

いいだクラフトの教育事業特長

3D設計者として必要なスキルを経験して習得する
知識の習得ではなく、実践を重視!
御社の実例(プロダクトや材料)で習得する
実例をモデルケースとして利用可能
実務での実践を積み重ねることにより、教育プログラムを進化できる
新人研修から中級者研修、上級者研修へ
将来的には受講経験者による、社内講師の育成が可能に!
社内スキルのバラツキ防止、人材不足の解消